第3回 中国ブロック青年土地家屋調査士大会in岡山

「原点回帰~地図のクセがすごいんじゃあ~」

日時:2019年10月5日(土) 13時~

会場:ピュアリティまきび 2階『千鳥』

第1部 法14条地図数値化作業の歴史と市町村での登記修正業務

講師  ㈱両備システムズ 日名 弘

第2部 地図でたどる地形と地名

講師  日本地図センター客員研究員 今尾 恵介

開催報告

報告者 津山支部 坂田弘美

去る10月5日(土曜日)第3回中国ブロック青年土地家屋調査士大会がピュアリティまきびにて開催されました。

1年前より実行委員会を立ち上げて、今大会がより良きものになることを願い毎月のように委員会を行いました。その甲斐あって万全の態勢で臨むことができたように思います。

開会の挨拶に始まり、岡山大会ならではのサプライズゲストとして山下衆議院議員のビデオメッセージが流れ会場を盛り上げていただきました。

基調講演第1部は株式会社両備システムズ 日名 弘氏、による「法14条地図数値化作業の歴史と市町村での登記修正業務」です。市町村のGISの基盤でもある地籍管理システムの構築、法務省法第14条地図 地図作成業務一括電子化など、コンピュータの歴史でもあるシステム開発を具体的に当時の苦労話を交えて説明していただきました。

基調講演第2部は一般社団法人日本地図センター客員研究員の今尾恵介氏による「地図でたどる地形と地名」です。

美咲町の『才の乢』という地名標識がスクリーンに登場。この【乢】という漢字は方言漢字といって岡山にしか無い漢字であること、地名の由来はそもそも当時名付けた人に聞かなければわからないということ、地形に即した地名もあれば現代語で解釈できない地名、音(おと)を聞いて漢字を当てる方法のため好ましい文字を使う場合もあること等々盛沢山の内容にあっという間の90分間でした。その中で私は勘違いしていたことがありました。近年の災害に関連して地名で土地の安全性が分かると週刊誌やテレビで採り上げられた内容について明らかに間違っているということを指摘されました。災害が及ぶ地形については昔の地形がどうであったかを知ることによって判断できることを様々な事例を基に紹介していただきました。

基調講演第1部、第2部とも今大会のテーマである 原・点・回・帰 そのものであり大変有意義な講演であったことに感謝いたします。

その後の懇親会では他会の懐かしい方々や初めてお会いする方々との親睦を深めることができました。また、講師を務めてくださった方々からマル秘のお話も聞くことができました。唯一、残念だったのは伊能ビデオをゆっくり鑑賞できなかったことでしょうか。完成版の上映会を楽しみにしておきます。

今回、県内外から80名を超える方々の参加があり大盛況で幕を閉じた感がいたします。講師を務めてくださった方々、多くの協賛していただきました企業様、団体様、会員様、、参加してくださった青調会の皆様、実行委員会の皆様、本当にありがとうございました。

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